特殊詐欺による高齢者の被害が相次ぐ中、警察官が高齢者の家を回り、対策を呼びかけました。

 27日、仙台中央警察署の警察官12人が高齢者世帯の多い青葉区の亀岡地区と米ケ袋地区で、一人暮らしの高齢者の家を一軒ずつ回り、チラシを手渡して注意を呼びかけました。

 警察官「キャッシュカードは絶対渡さないということと、暗証番号は絶対誰にも教えないということを約束していただいて、少しでもおかしいなと思ったら警察に相談してください」

 亀岡地区の住人「(警察に)電話しようと思っても電話番号分からないから、このように書いてあるとすぐに分かるしありがたいです」

 仙台中央署管内では、今年11件の特殊詐欺が発生していて、そのうち4件で亀岡地区と米ケ袋地区の高齢者が被害に遭っています。

 被害者の一人、80代の女性が当時の状況を話してくれました。

 被害に遭った女性「自分は気を付けているからそういうのには遭わないだろうと思っていたんですけど」

 女性は5月、青葉区役所の職員を名乗る男から「保険金の過払い金がある」という電話を受けました。

 被害に遭った女性「区役所って言われるとやっぱり信じてしまうんですよね」

 信じてしまった女性は、キャッシュカードの暗証番号を電話で伝えてしまいます。

 女性は、その後自宅を訪れた金融機関の職員を装った男にカード渡したところすり替えられ、口座から現金50万円が引き出されました。

 被害にあった女性「あなたのためだということを得々と言います。それに引っかかったら終わりですね。分からない電話には出ないということですよ」