絶滅危惧種の渡り鳥シジュウカラガンの群れを、仙台市と多賀城市にまたがるかつての越冬地、七北田低地に復活させようというプロジェクトが動き出しました。

 絶滅危惧種の渡り鳥、シジュウカラガンは、1935年ごろまでは仙台市と多賀城市にまたがる七北田低地にも数百羽が飛来していましたが、繁殖地である千島列島でキツネに捕食され、日本でその姿は見られなくなりました。

 その後の取り組みで、シジュウカラガンは県北で1万羽ほどまで回復しています。

 今回発足したプロジェクトは、仙台育英学園や日本雁を保護する会などが連携してかつての越冬地、七北田低地へのシジュウカラガンの群れの復活を目指します。

 19日に発足式が行われ、仙台ロータリークラブからプロジェクトに活動資金として100万円が贈呈されました。

 プロジェクトでは、復活の方策などを議論し多賀城市に提言するほか、市民にシジュウカラガンを身近に感じてもらうための取り組みを行うことにしています。
 日本雁を保護する会呉地正行会長「多賀城市の方に多賀城が昔からの越冬地なんだっていうことを多賀城市の人にもきちんと認識してほしい」

 12月には大崎市でシジュウカラガンの観測会を行う予定です。