秋の行楽シーズンを迎え、宮城県松島町など観光地を効率よく巡ってもらおうと、宮城県はリアルタイムの混雑状況を確認できるデジタルマップを作りました。27日から利用が始まっています。

 全国旅行支援の開始から2週間余りが過ぎました。27日の日本三景・松島には平日にもかかわわらず観光客でにぎわいを見せていました。

 観光客「思ったより混んでますね。良いことだとは思います」「駐車場が1台前で満車になって、ちょっと待ちました」

 多くの人でにぎわう行楽シーズンに悩みのタネとなるのが、車の渋滞や混雑による待ち時間です。

 渋滞や混雑により滞在時間が短くなるケースがあり、県内観光の課題の一つとなっています。

 県観光政策課金田健太主査「旅行のスケジュールを組むに当たって、なかなか混雑状況、時間を予測したうえでスケジュールを組むことができず、実際に観光地に行った時に混んでると思うことがあると思います」

 そこで県は、リアルタイムで混雑状況が分かる、ミヤギタビマップを作り27日から利用を開始しました。

 スマートフォンやパソコンの画面で見ることができます。

 県は、松島町の県営駐車場4カ所にAIカメラを設置し、カメラが駐車場の状況を認識して空きがあるかどうかリアルタイムで配信されるということです。

 観光遊覧船の乗り場前と瑞巌寺には、混雑状況を見るためのカメラを設置しました。

 県観光政策課金田健太主査「今の混雑状況を考えて、実際に行った時に空いているところに行くとか、そうすれば数多くの観光スポット、施設を周遊できる」

 配信される映像は、AIカメラが人間を認識し個人情報に配慮してそれぞれの人を青いマークにかえてリアルタイムの映像を確認することができます。

 物産館や観瀾亭など9カ所の観光スポットには、施設のスタッフが手動で混雑状況を知らせるシステムを設置し地図上に反映させます。

 県観光政策課金田健太主査「数多くの施設に回っていただくという動機付けになるように、マップを開発しました。より松島を楽しんでいただくことにつながるかなと考えています

 ミヤギタビマップでは松島町のほか、紅葉シーズンに限定して鳴子峡の展望台や栗駒山のレストハウスなどの混雑状況を見ることができます。