がんの早期発見や早期治療の推進に取り組む仙台市青葉区の宮城県対がん協会で、新しい検診センターの起工式が行われました。

 青葉区の建設予定地では1日、協会の関係者や工事関係者ら約40人が出席し、起工式が行われました。

 新しいがん検診センターは、3階建てで延べ床面積は約2100平方メートル、これまでのセンターを増築する形です。

 1階はがんや生活習慣病についての健康診断のフロア、2階は内視鏡を使った検診のフロアとします。

 3階は、女性専用のがん検診のフロアにする予定です。

 現在の検診センターは建設から40年以上が過ぎて施設が老朽化し、バリアフリー化への対応も課題になっていました。

 宮城県対がん協会下瀬川徹会長「より多くの方々が(検診を)受けていただいて、1人でもがんで亡くなる方が減るような期待を込めて、このがん検診センターが今後機能を果たしていただけるといいなと思っています」

 一方、新しいがん検診センターは2024年4月のオープンを目指していますが、円安やロシアのウクライナ侵攻の影響などで資材が高騰し、資金が不足しているということです。

 協会は、資金が不足している分について借入金や補助金、寄付などで賄うことにしています。

 募金については総額1億円を目標に、2024年3月末まで協力を呼び掛けています。