日本製紙が国内の生産体制見直しのため、2023年度以降、宮城県の岩沼と石巻の工場で一部のボイラーの稼働を停止する方針です。

 日本製紙は新聞や書籍、コピーなどに使う紙の需要が減っていることに伴って、国内に12ある生産拠点の体制を見直し、段ボールや包装用の紙に注力することを明らかにしました。

 新聞用紙などをつくっている岩沼工場では、紙をすくための熱をつくるボイラー5基のうち1基を2023年度前半に止める方針です。

 これに続いて書籍向けなどを手がける石巻工場でも、ボイラー5基のうち1基を停止する方針です。

 石巻工場では、木から製紙原料のパルプを取り出す機械も2023年3月で停止します。

 日本製紙では人員の削減は予定しておらず、配置変更などで対応するとしています。