4年前、仙台市泉区の寺岡小学校に通う小学2年生の女子児童へのいじめを苦に、母親が児童と心中したとみられる事件について、仙台市の専門委員会はいじめ重大事態との判断が適当とする答申書を教育長に提出しました。

 2018年11月、泉区で母親が小学2年生の娘と心中したとみられる事件を受け、仙台市は第三者でつくるいじめ問題専門委員会を設置し、事実関係の調査や学校の対応の検証などを行ってきました。

 答申書によりますと、女子児童に対しこの年の5月から6月にかけ5件のいじめがあり、それを機に欠席や遅刻、早退など学校に通えない日が続いたためいじめによる不登校と認識すべきだったと結論付けました。

 小野純一郎委員長「いじめ重大事態ということについて、当該児童について学校では全く検討もしていないことだったんですけれども、学校はいじめ重大事態として判断することが適当であったということが調査部会の結論」

 答申を受け父親が会見し、 いじめ重大事態と判断されたことは 評価できるとした一方、 娘が亡くなった原因と いじめの因果関係が 明らかにできないままでは 同じような被害が 減ることはないと話しました。