宮城県による広域防災拠点の整備が大幅に遅れていることを受け、県議会の第二会派みやぎ県民の声が仙台市宮城野区の予定地を視察しました。

 県は宮城野区の宮城野原地区にあるJRの仙台貨物ターミナル駅が岩切地区に移転する跡地の17.5ヘクタールに、ヘリポートを備えた広域防災拠点をつくり、普段は公園として使う計画です。

 5日、県議会の第二会派みやぎ県民の声に所属する県議らが、この防災拠点の予定地などを視察しました。

 広域防災拠点をめぐっては、利用を始める目標時期が3度にわたって延期され、当初より12年遅い2032年度にまでずれ込むことになっていて、県が現時点で324億円としている事業費も更に膨らむ見通しです。

 延期の理由について県は、岩切地区にある貨物駅の移転先で新たな地盤対策が必要になったことなどを挙げています。

 みやぎ県民の声遊佐美由紀会長「膨大する事業費、そして(繰り返される)延期。根本から事業の妥当性ですね、これはチェックしていかなければならない」

 県は幹線道路からのアクセスの良さなどを理由に、宮城野原地区での整備を進めていく方針です。