宮城県が22日に発表した新型コロナの感染者数は、1医療機関当たり4.50人と前の週に比べて増加しました。

 新型コロナの5類への移行に伴って、感染者数は宮城県88の医療機関から報告された数だけを週に1回発表する定点把握に変わりました。

 この定点把握の数値について、仙台市医師会の安藤会長は前の週の数値よりも上がっているものの、感染状況は落ち着いていると分析しています。

 仙台市医師会の会長を務める安藤健二郎医師は、県が発表した1週間の感染者数は増えていますが、心配するほどのものではないとし、週に1回の定点把握にも問題は無いといます。

 仙台市医師会安藤健二郎会長「定点把握に選ばれた医療機関で、1週間に3人診ていたのが4人という、平均1人上がっただけですので、そんなに状況は変わってないと考えていいと思います。報告は1週間遅れるが、感染対策が手遅れになるというほどではない。今のシステムで当分はこれでいけると思います」

 安藤医師は定点把握について、インフルエンザと同様に1医療機関当たりの患者数が10人を超えているかどうかを流行の目安にしてほしいとしています。

 仙台市医師会安藤健二郎会長「インフルエンザの場合は定点把握で10を超えると注意報。コロナも同様に10を超えるような所が全国で出てくるようであれば、ちょっと気を付けなければいけないなということだと思います」

 全国各地のどこから再び感染が拡大するかは予測できないため、隣県や隣国の感染状況も気にする必要があると話します。

 仙台市医師会安藤健二郎会長「仙台市が全国で一番感染者が出た時もあって、どこから始まるというのが分からないですよね。全国の中でどうかとか、近隣の国がどうだとかそういった大きな目で見た方がいいと思います」