映画やドラマなどの撮影を誘致する、せんだい・宮城フィルムコミッションが設立されて20年です。9日、関係者によるトークショーが開かれ、映画を誘致する意義や撮影の思い出などを話しました。

 トークショーには、宮城県をロケ地にゴールデンスランバーなど多くの作品を制作している中村義洋監督がゲストに招かれました。

 せんだい・宮城フィルムコミッションは、地域の活性化や映像文化の振興を図ろうと2003年に設立され、映画やドラマのローケーション撮影の誘致や支援を行っています。

 2009年に公開された伊坂幸太郎さん原作の重力ピエロでは、仙台市で俳優の鈴木京香さんが買い物をするシーンなどが撮影されたり、2010年に公開されたゴールデンスランバーでは、定禅寺通に1000人のエキストラが集まり総理大臣の凱旋パレードのシーンが撮影されたりしました。

 これまで支援した映像作品は、相談のみも含めて3065本で、制作スタッフの滞在費や機材の調達など撮影による直接の経済効果は10億円以上ということです。

 トークショーでは、中村監督が宮城県のロケ地での思い出や撮影のエピソードなどを話しました。

 中村義洋監督「(宮城の人は)すごい協力してくださるので、これからも暖かい目でそのまま見守ってくれませんかっていう感じですかね」

 せんだい・宮城フィルムコミッション渡邊由香里コーディネーター「宮城県が舞台となっている原作小説やシナリオが沢山あるので、その世界観をそのままに宮城県でロケをする作品が多い印象を受けます。これからも多くの作品をを宮城県に誘致、呼び込めるように地域の方々と連携しながら仙台宮城のロケ地の情報や魅力を発信していきたいなと思ってます」