卵の価格について、6月の卸売価格は5カ月ぶりに前の月を下回りましたが、飼料の価格が高止まりしていることから、当面は高値で推移するとみられています。
仙台市若林区のスーパー、生鮮館むらぬしです。SサイズとMサイズの卵が計10個入ったパックが270円と、1年前と比べて4割ほど値上がりしていて、2022年12月以降、記録的な高値が続いています。
生鮮館むらぬし村主芳治店長「やっとちょっとだけ小さいサイズの卵が下がったくらいなんですけど微々たるもので、そのまま高値で安定している感じですね。10キロという業務用の箱で100円下がっただけなので、パックに換算するとほとんど変わらないですね」
JAグループのJA全農たまごによりますと、卵の卸売価格の目安となる東京地区のMサイズ1キロ当たりの価格は、6月に平均で349円と5月より1円安くなりました。
卸価格の値下がりは1月以来、5カ月ぶりです。
農林水産省によりますと、鳥インフルエンザが発生した養鶏場での採卵が徐々に再開していることが要因の1つとしています。
一方、輸入に依存しているトウモロコシや大豆などの飼料の価格が高止まりしていることから、当面の間は高値で推移すると見られています。
買い物客「家計に響いているので、早く元に戻ってほしいなと思っています」「栄養価的にみても子どもたちも育ち盛りなので、外せないところもある」
卵を少しでもお得に買ってもらおうと、こちらのスーパーでは3Lサイズという大きいサイズの卵を扱っています。
3Lサイズは、Mサイズの倍近い大きさがありますが価格は1.3倍ほどと割安で、仕入れ量を5倍ほどに増やしたところ、毎日売り切れる人気ということです。
生鮮館むらぬし村主芳治店長「少しでも1円でもお得なものがお客さんは喜ぶので、こういうところからやっていかないといけないのかなって」