宮城県名取市の海岸で6月、死に至る危険な毒を持つクラゲ、カツオノエボシが見つかりました。海水浴シーズンが始まり海辺へ行く人が多くなる季節ですが、絶対に触らないよう注意が必要です。

 青く透き通った生き物。きれいな見た目で思わず触ってしまいそうになりますが、実は猛毒を持つクラゲの一種、カツオノエボシです。

 名取市によりますと6月25日、仙台空港近くの海岸でこのカツオノエボシ3匹が打ち上げられているのが見つかったということです。

 6種類のクラゲを展示している仙台うみの杜水族館によりますと、カツオノエボシは触手に強い毒があり、刺されると死に至ることもあるということです。

 仙台うみの杜水族館阿部鮎美飼育員「かなり刺胞毒が強くて、刺されると赤みが出たりかゆかったり痛みが出ます。(毒が)全身に回るとアナフィラキシーを人によって起こす場合もあるので、かなり注意が必要かと思います」

 死んだ後も毒が消えないため、浜辺に打ち上げられた個体であっても、絶対に触ってはいけません。

 日本近海に広く生息していて、名前のとおりカツオが太平洋沿岸にやってくる夏場に黒潮に乗って北上してきます。

 海水浴シーズンが始まった今、海で見かけたら注意が必要です。

 仙台うみの杜水族館阿部鮎美飼育員「見たことが無いものには触らないことが大事。カツオノエボシをはじめとするクラゲは本体、身があっても触手がすごく長かったりするので離れた方がいいかと思います」