次世代の食料や燃料などとして注目されている藻を生産販売している研究所が、宮城県石巻市にあります。ギリシャから研修生が訪れ、世界最先端の藻の培養を学んでいます。

 坪谷歩香記者「ハウスの中には大きなプールがあり、ナンノクロロプシスという微細な藻を育てているということです」

 石巻市牡鹿地区にあるイービス藻類産業研究所では、約1万平方メートルの敷地に9の培養プールを備え、ナンノクロロプシス年間数トン培養しています。

 2013年に石巻市のベンチャー企業が整備し、2018年にこの研究所が事業を引き継ぎました。

 イービス藻類産業研究所寺井良治社長「この藻は涼しい所や冷たい海水、水が最適なんですよね。条件が一番合っているところが石巻市だったんです。国内では最大規模の培養槽となっております」

 この研究所で10日ほど前から藻の培養技術を学んでいるのが、提携しているスイスの製薬メーカーから派遣されたギリシャ人のキリアコス・ツァティスさんです。

 キリアコス・ツァティスさんは、種藻を培養して増やす工程や遠心分離機でペースト状にする方法などを学び、培養事業の立ち上げに関わることになっています。

 キリアコス・ツァティスさん「こちらに来て現地のスタッフの方に親切にしていただいて、色々な事を学ばせていただいている。そしてナンノクロロプシスをどう培養・生産していくのかについて勉強しているところです」

 栄養が豊富でスーパーフードとしても期待されているナンノクロロプシスは、研究所では粉末にして食品やサプリメントに活用することに力を入れていて、今後は医薬品の原料としても活用したい考えです。

 イービス藻類産業研究所寺井良治社長「藻の文化を日本に作るということなんです。生活の食であり、化粧品にも藻が入っているとかですね、医薬品にも藻が入っているとかですね。皆さんが藻を身近に感じるような情報発信をしていかないといけないですね」