能登半島地震で、ANN取材団として新潟県の被災地を取材したkhbの坪谷歩香記者です。

 地震発生から数時間後に仙台市を出発して、その日の深夜に新潟市に到着しました。まだ暗くて状況がよくつかめませんでしたが、朝になると大きな被害が出ていることが分かりました。

 坪谷歩香記者「中学校に続く道路に亀裂が入っていて、奥に行きますと大きな穴が開いてしまっています」

 新潟市では、最大震度5強を観測し道路が陥没したり住宅が傾いたりしました。塀が傾き門扉も歪んでしまった家屋の住人に話を聞きました。

 「家の中が隆起してるしね。こたつが盛り上がって、山の頂上にこたつがあるみたいな。ひどいなと思って。素人じゃ分からないですけど建て直さなきゃだめだなっていう」

 道路が隆起したため、シャッターがつぶれてしまった家屋の住人は。

 「多分1メートル程上がっているんですよね。人力では開かないです」

 揺れによる被害もありますが、地震による液状化が原因と見られています。

 坪谷歩香記者「液状化の被害が多く見られ、道路を埋め尽くすほどの泥で覆われています」

 液状化によって敷地が2つに割れ、塀が傾いてしまった家屋の住人です。

 「これからどうなるのかなっていうところが、どうするのかっていうところが正直なところですね」

 新潟市では、4日時点で液状化が52カ所確認され、150戸以上の建物などが被害を受けました。

 「水が車庫の方に行かないように、土のうを作っているところです。今はやれることをやるしかない」

 東日本大震災の時には白石市などでも液状化が発生し、復旧に時間がかかりました。宮城県や仙台市は、ホームページで液状化が予想される地域を公開しているので自分が住んでいる地域のリスクを把握する参考になります。

 どうしても被害が大きい能登地方を中心に情報が伝えられますが、他の地域でも深刻な被害が出ていて様々な支援が必要です。