能登半島地震で住民がどのように避難したのか、震災伝承団体が現地で聞き取った結果を伝える展示が宮城県石巻市で始まりました。

 震災の伝承に取り組む団体が2月28日から5日間能登半島地震の被災地を訪れ、地震直後にどのように避難したか住民に聞き取りました。

 会場の伝承施設、MEET門脇には住民がたどったルートを示すパネルが展示され「東日本大震災の後に避難訓練を始めた」「自然に体が動いて裸足で避難した」などの証言が記されています。

 東日本大震災では地盤が沈下した場所が多かった一方、能登半島地震では4メートル近く隆起した場所があることが示され、それぞれの特徴を知ることで防災について考えてほしいとしています。

 3.11メモリアルネットワーク中川政治専務理事「東日本大震災の津波の教訓が生かされている部分があることを実感しました。未来の命を守るためにどんな行動をしたらいいんだろうかということを考えていただけるととてもありがたいです」

 団体では、今後も調査を行い結果を展示していくことにしています。