宮城県加美町は、町側に一部不利益があったとされる風力発電会社との契約について、災害からの復旧などは町と事業者が協議して行うなど内容を見直すことを明らかにしました。

 加美町議会の全員協議会で石山敬貴町長が明らかにしました。加美町によりますと、町が風力発電会社のJRE宮城加美と結んだ契約は、災害時などに復旧修復を行う当事者があいまいだったり財産を差し押さえる権利が限定されたりするなど、町に不利益な内容が含まれていたということです。

 全員協議会では、災害時の復旧修復について町と事業者が協議して行うことや、土地を明け渡す際に設置したものを撤去することなど変更点について説明がありました。

 石山敬貴加美町長「将来にわたり町が不利益を被ることが無いよう、契約の見直しに向け関係者であるジャパンリニューアルエナジーや東北電力と協議を重ねてまいりました」

 この契約は前の町長時代に結ばれ、住民団体が見直すよう提訴していましたが、2023年8月に石山町長が当選し契約内容を見直す方針を示したことから住民団体が提訴を取り下げています。