3月末で任期満了を迎える東北大学の大野英男学長(69)の退任式が29日、東北大学の片平キャンパスで行われました。

 大野氏は半導体物理などが専門の研究者で、2018年から6年間学長を務めました。 在任中は大学のコロナ対応の指揮を執ったほか、2023年には政府がつくるファンドから支援を受けられる国際卓越研究大学の認定候補に選ばれる快挙を成し遂げました。

 退任式では、4月1日付で新学長に就任する冨永悌二副学長(66)が、大野氏を「常に先を見越して東北大学をけん引した」とたたえたうえで「実績を受け継いで、東北大学を更に発展させられるように頑張りたい」とあいさつしました。

 大野氏は「(候補の段階から)認定を目指すのではなくて、その先をどうつくっていくかをぜひ考えていただきたい。日本の研究大学がどうあるべきかを身をもって示して、お手本になってほしい」とエールを送りました。