1978年6月12日に宮城県沖地震が発生してから、48年が経過しました。宮城県は今後起こりうる大規模な災害に備えて、6月12日をみやぎ県民防災の日と定めています。

 大規模な災害が発生すると、まずは避難所への避難を考えますが実際に避難所で過ごした人からは、「子どもが泣いてしまう」「パーソナルスペース不足」「慣れない環境で体調を崩した」などの声が度々聞かれています。

 こうした中で、在宅避難が注目されています。ハザードマップで自宅が津波の浸水エリア外で、かつ自宅への被害が少なく安全に生活できる時に、避難所には行かずに自宅で過ごすことで心身の負担を軽減することができます。

 東日本大震災では、仙台市の指定避難所では人があふれてしまった所もありました。多くの人が集まると、物資不足が懸念されます。仙台市が管理している物資は10万人分で、106万市民の全てを賄うことはできません。

 更にプライバシーや感染症のリスクなど様々な問題もあることから、在宅避難が選択肢の1つとして注目されています。
 仙台市減災推進課防災アドバイザー早坂政人さん「指定避難所の場合は集団生活になりますので、どうしても生活のリズムとか集団生活ならではのストレスが付きものです。一方で在宅避難の場合は自宅の設備も有効に活用できますし、何より自分のリズムで生活できることがメリットです」

 在宅避難するためには、まず自宅で安心して過ごせる居場所が必要です。特に、小さな子どもがいる家庭では、ガラスや食器が割れて散乱していると非常に危険です。事前に生活の拠点となるリビングや睡眠をとる寝室には、落ちたり倒れたりしてけがにつながる物は置かないようにしましょう。

 続いては食料です。大規模災害時には最低でも3日分が必要で、1週間分あると安心と言われていますが早坂さんによりますと、自分が好きな食べ物を買うことが大切ということです。食べ慣れない非常食ばかりだと、飽きたりストレスを感じたり子どもが食べてくれなかったりします。いつも食べているレトルト食品やカップ麺を常に数日分多めに用意しておき、古いものから食べて買い足していくことがおすすめです。
 仙台市減災推進課防災アドバイザー早坂政人さん「災害時にもおいしい物を食べることが大切なので、自分が好きなものや日頃から好きだと思うものをちょっと多く準備しておくと良いと思います」

 停電も予想される在宅避難時には、カセットコンロも役立ちます。温かい食べ物や飲み物は、避難中でも心身のリラックスにつながります。火があれば鍋で米を炊けます。
 米1合に対し水は約200ミリリットルで、30分から60分ほど水に浸して火にかけます。沸騰したら弱火で10分加熱し、最後に強火で水分を飛ばして15分ほど蒸らして完成です。

 そして、ライフラインが止まってしまうとトイレを我慢することは難しくなります。断水してしまうと流すことができなくなり、家族同士で会ってもストレスの原因となります。断水していなくても水漏れや逆流の恐れがあるので、できるだけ災害の時は控えるために携帯トイレを備えておくと安心です。

 このほか必要な備えとして、飲料水が1人1日3リットル、おむつや生理用品も切らさないように多めに準備しましょう。車は、移動だけではなく携帯電話の充電などにも役立ちます。ガソリンが半分になったら給油を心掛け、在宅避難に備えましょう。