高校の進路指導を担当する教員を対象に自衛隊が費用を負担して行っている研修会について、宮城県の教職員の組合などが中止を求める要請書を提出しました。

 自衛隊宮城地方協力本部に要請書を提出したのは、宮城県の高校と特別支援学校の教職員から成る組合、宮城高教組など3団体です。

 団体によりますと、研修会は高校で進路指導を担当する教員を対象に防衛大学校と海上自衛隊横須賀基地を1泊2日で視察し交通費と宿泊費、4食分の食事代などの費用は自衛隊が負担します。

 2024年度は6月に実施予定の研修について、平和と民主主義を教える学校現場にふさわしくなく自衛隊側が費用を負担していることにも問題があるなどとして計画の即時中止を求めました。

 宮城高教組八反田史彦書記長「学校現場にふさわしくないような研修会を、官官接待のように全て自衛隊で持つというような形でやるのはいかがなものかと」