2023年に宮城県で最も人身事故が多かった交差点は、仙台市宮城野区の仙台バイパス箱堤交差点でした。車線数が多いことや立体化工事による見通しの悪さが要因とみられています。

 日本損害保険協会は、交通事故防止を目的に毎年全国の交差点の事故件数を調べ、各自治体のワースト5カ所を危ない交差点として発表しています。

 2023年に宮城県で最も人身事故が多かったのは、仙台市宮城野区の仙台バイパス箱堤交差点で7件でした。南北に進む国道4号側が約10車線、東西に進む市道側が9車線ほどと日本一大きい交差点とも言われています。

 渋滞の緩和や事故防止のため、2024年度中の開通を目指して現在、立体化工事が進められています。

 高橋直希記者「右折車線を走っています。右側立体化のために工事車両など止まっています。柱で見えにくくなっています。視界が悪いですね」

 高架橋の橋脚や工事車両などで、右折時の見通しが悪くなっています。

 高橋直希記者「直進用と左折用の矢印も表示されました。矢印何種類あるんだ…」

 信号機の矢印は左折、直進、右折の3種類が表示されます。右左折と直進の矢印を誤り衝突する事故などが相次いでいるということです。

 宮城県の2位は仙台市泉区の八乙女交差点で、地下鉄の八乙女駅も近く通勤通学時間帯は自転車や歩行者の通行が多いことから、接触事故が相次いでいます。

 仙台市太白区の根岸交差点が同率の2位で、追突事故が多くなっています。

 宮城県のワースト5位までのランキングです。根岸交差点は7年連続、八乙女交差点は初のランクインとなります。

 2014年から8年間ワーストだった仙台市若林区六丁の目交差点はランク外で、啓発活動の効果が出たとみられています。