川崎市で女性の遺体が遺棄された事件で新たな情報です。去年12月に行われた警察の聴取に男が付きまとい行為を認めていたことが分かりました。

■去年12月に“ストーカー”認める

白井容疑者の親族 「(白井容疑者が)殺してしまったかもしれない」

 殺人事件が発生したかもしれないことを今年の冬には警察が認識していた可能性が浮上です。

岡崎彩咲陽さんの祖母 「ストーカーは、私は毎回言っている。何回も言ってます、警察に」

 川崎市の住宅で岡崎彩咲陽さん(20)が遺体で見つかり、元交際相手の男が逮捕された事件。

 彩咲陽さんが行方不明になったのは去年12月。行方不明から6日、警察の事情聴取に男は「12月12日から17日の間、岡崎さんの家の前や勤務先の前をうろついた」と話したといいます。

捜査関係者 「(白井容疑者が彩咲陽さんと)『近々に連絡を取っていた』という趣旨の話もしていたため、これまでにあった破局から復縁という流れの可能性もあると判断していた」

■容疑者親族が1月に事件関与を説明

 そして今年1月中旬、逮捕された白井秀征容疑者(27)の親族が警察に、こう話していたことも明らかに…。

白井容疑者の親族(1月中旬) 「(白井容疑者が)事件に関与したかもしれない。殺してしまったかもしれない」

 情報を得た後、警察が白井容疑者の自宅を調べたのは先月30日の家宅捜索が初めてでした。

 親族からこの話を聞く約1カ月前。白井容疑者の自宅の任意捜査では、遺体が見つかった部屋は親族が食事中という申し立てを受けたため調べなかったということです。

捜査関係者 「捜査を行ったが証言に具体性がなく、行方の手掛かりはつかめなかった」

 また、緊急性の高い情報を得ていたことをこれまでの会見などで公表しなかったことについて、警察は「事件の捜査に影響があるため控えた」としています。