閉山中の富士山に登って遭難する人が相次いでいることを巡り、登山口がある山梨県富士吉田市の市長が「閉山中の登山について救助の有料化をしていきたい」と話しました。

 富士山は毎年7月から9月中旬が登山シーズンですが、閉山中に登り、積雪や天候の影響などで遭難するケースが相次いでいます。

 富士吉田市の堀内茂市長は13日の定例会見で「閉山中の救助の有料化をしていきたい」と話しました。

山梨・富士吉田市 堀内茂市長 「ヘリが大変気流の悪い富士山の中で頑張って救出する。燃料費等を含めても60万から80万かかるケースも多々ある。閉山中の登山に関しては(救助の)有料化というものを打ち出してくべきではないかと考えております」

 堀内市長は今後、隣接する市と協力しつつ、富士山が閉山した9月ごろに山梨県に有料化の要望をしていきたいということです。

 富士登山を巡っては閉山中の先月、都内に住む27歳の中国籍の男子大学生が2回登り、2回とも警察に救助される事案が発生しています。

 山の南側の静岡県富士宮市の市長も今月9日の定例会見で、「身勝手な遭難は救助費用を自己負担にすべき」と発言していました。