5月14日から全国でギャンブル依存症問題の啓発週間が始まります。JR仙台駅前では、啓発活動を行う団体が冊子などを配り呼び掛けました。
5月14日からの1週間は、法律で定められたギャンブル等依存症問題啓発週間です。 ギャンブル依存症は、誰でもなる誰でも治る脳の病気で、適切な理解の下で治療する必要があります。
近年は、若者を中心に手軽なオンラインからギャンブルを始め、依存症になる人が増えているということです。
市民「携帯だとお金ではない目に見える物ではないので、お金を使ってるという感覚が無くなってるのかな」
全国ギャンブル依存症家族の会なおさん(仮名)「冊子には、ギャンブル依存症は回復ができる病気ということについて書かれています。たくさんの方に見ていただきたいです」
24日には、仙台市青葉区で当事者やその家族に向けたセミナーが開催される予定です。
ギャンブルの中でも近年特に社会問題となっているのが、オンラインカジノです。プロ野球選手や芸能人が摘発されるなど、大きな問題となっています。
ギャンブル依存症問題に取り組んでいる社会法人が、オンラインカジノ経験者に行ったアンケート結果です。
オンラインカジノを始めてから借金をするまでの期間を尋ねたところ、30%の人が1週間以内で借金を始めたと答えています。1カ月以内に借金を始めた人は33%で、半数以上の人が1カ月という短い期間で借金をしています。
借金は、犯罪行為に手を染める原因となっています。オンラインカジノが原因の犯罪行為について聞いたところ、半数近くの人が「有り」と答えています。
犯罪行為の種類としては最も多かったのは「横領」「窃盗・万引き」です。更に「口座売買」「携帯の転売」「詐欺」など、いわゆる闇バイトが続きます。中には強盗事件に加担してしまったという回答もありました。
オンラインカジノで賭けること自体が違法ですが、それをきっかけに更に犯罪に手を染めてしまいます。
オンラインカジノですが、始めたきっかけについては「広告やSNSで見かけた」「YouTubeや配信サイトで見て興味を持った」などが挙げられています。
こうした結果を受けてアンケート調査を行ったギャンブル依存症問題を考える会は、国に対し広告の全面禁止、オンラインカジノへ誘導するYouTuberに厳罰を科すことなどを求めています。
インターネット上で広告や勧誘が目についたとしても、オンラインカジノで賭博をすることは違法です。絶対に利用しないでください。