資材置き場の土の中から男性の遺体が見つかった事件。逮捕されたのは、亡くなった男性が会長を務める会社の「社長」でした。

■会社の敷地…男性の遺体発見

 20日、土の中から見つかった87歳男性の遺体。逮捕されたのは、その長男です。

周辺住民 「親子だよ。会長は見たことある、家族経営だった」

 遺体が見つかったのは20日のこと。現場は北九州市にある資材置き場。遺体で見つかったのは華山龍一さんです。

周辺住民 「(被害者は)気持ちのいい人だった。『社長さん(被害者)あそこの草を切ってよ』と言うと『ああ切ってやるよ』と言って作業員が切ったり、除草剤かけてくれた」

 先月17日午後3時ごろ、車で帰宅した龍一さん。翌日、親族から行方不明届が出されました。

 警察が防犯カメラを調べたところ、17日に自宅付近で不審な車に乗る龍一さんの姿が確認されます。

 そして20日、遺体が発見されました。

 遺体が発見されたのは、被害者である龍一さんが創業者だった会社の敷地です。

周辺住民 「トラックが来る時は3台から4台。2台から3台が往復して一日動いてる時はあった」 「夫はここをよく通っている。わりと朝早い時間に建設機械の掘る音が1カ月くらい前に聞こえたと言っていた」

 21日になって逮捕された会社の社長を務める長男。親子間のトラブルも分かってきました。

■親子トラブルか?土の中に遺体

 21日未明、容疑者逮捕という急展開を迎えます。

福岡県警の会見 「実父である華山龍一の死体を土中に埋没させ、遺棄させたものであります」 「被害者の長男です」

 遺体遺棄の疑いで逮捕されたのは、華山龍馬容疑者(46)。被害者である龍一さんの長男です。

 現場の資材置き場は、長男が社長を務める土木建設会社が管理。被害者である父・龍一さんはこの会社の創業者でした。舗装や解体工事などを行っていました。

周辺住民 「親子だよ。会長(父・龍一さん)は見たことある、家族経営だった。あんなところ(ほかの会社)は企業と町内で付き合いがあるけどそこ(容疑者の会社)は全くない、何をしてるかもよく分からない」

■父と息子に何が?

 長男が逮捕された経緯は防犯カメラなどの捜査によるものでした。

周辺住民 「行方不明の人がいるのでカメラ見せてもらえないかと、いいですよと。4月(の半ば)」

 被害者の行方不明者届が出されたのは、息子の龍一容疑者以外の親族からでした。その際、親子間でのトラブルの趣旨の話があったそうです。

 龍馬容疑者は「私はやっていません」と容疑を否認しています。

 警察は親子の間で何らかのトラブルがあったとみて、殺人の疑いも視野に捜査を進めています。