仙台市の旅行業者が企画した国際交流イベントで、イベントが中止になったにもかかわわらず参加費が返金されないケースが相次いでいます。被害額は少なくとも600万円に上るとみられています。

 仙台市青葉区の旅行業者ハローワールドは、全国各地で小学生を対象にした留学生との国際交流イベント、イングリッシュキャンプを企画運営しています。

 宮城県県によりますと、3月ごろから「イベントが中止になったが返金されない」「業者と連絡が取れない」などといった相談が相次いでいるということです。

 宮城県が5月1日、旅行業法に基づいてハローワールドを立ち入り検査し書類などを調べたところ、返金されていないケースは200件ほど確認されました。被害額は、少なくとも600万円に上るとみられます。

 県はこれまでも業者に対し口頭指導を行ってきましたが、改善されなかったということです。

 村井宮城県知事「返金トラブルが相次いでいる状況については、登録行政庁の立場として誠に遺憾であると考えております」

 宮城県はハローワールドに、23日までに参加費を返金するよう指導していて応じない場合は業務停止命令を含む行政処分を検討しています。