ロシアの陸軍総司令官に「肉弾戦術家」の異名で知られる人物が就任しました。

 ロシア国防省機関紙「赤い星」は22日、陸軍の総司令官にアンドレイ・モルドビチェフ大将が就任したと報じました。

 モルドビチェフ氏は49歳で、司令官としては異例の若さだと指摘されています。

 ウクライナ東部のマリウポリやドネツク州のアウディイフカの攻撃を指揮したことで知られます。

 いずれも街は、ほぼ完全に破壊されました。

 ロシア軍兵士の死傷者も甚大だとされ、「肉弾戦術家」の異名を持ちます。

 一方で、ドローンの使用方法など新しい形の戦闘にも精通しているとされます。

 前任のサリュコフ氏は15日に解任されました。

 アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、夏の大規模な攻撃に向けた準備の一環としてプーチン大統領が司令部の再編を決めた可能性があると指摘しています。