梅雨時期の大雨に備え、宮城県登米市の北上川でポンプ車を使った緊急排水訓練が行われました。

 訓練は、国土交通省北上川下流河川事務所が梅雨に入る前のこの時期に毎年行っていて、河川事務所の職員や業務を委託している建設会社の作業員ら24人が参加しました。

 豪雨による川の氾濫や浸水、冠水などの被害を想定し、実際に排水ポンプ車で川の水をくみ上げて排水するまでの手順を確認しました。

 排水ポンプ車は最大で1分間に60トンの排水能力があり、北上川下流河川事務所では10台を配備し大雨などの災害に備えています。

 夜間の作業で使用する照明車も稼働させ、操作方法や機器に不備が無いかを入念に確認しました。

 東北地方整備局北上川下流河川事務所米谷出張所虻川巧生所長「いつ出動が掛かるかわかりませんので、常に準備して備えておく事が大事と思っております」

 北上川下流河川事務所では、5月中に北上川や鳴瀬川など計6カ所で訓練を行う予定です。