外国の運転免許証を日本の免許証に切り替える、いわゆる「外面切替」に批判が集まっています。
埼玉県三郷市で小学生がひき逃げされ、4人が負傷した事件。そして、三重県の高速道路を猛スピードで逆走する車。相次いで他の車と衝突し、4人が負傷した事件。
いずれもドライバーはある方法で免許を取得した外国人でした。それは外免切替。
外国で取得した運転免許証を日本の免許証に切り替え、日本でも運転ができるようになる制度です。
実は今、この制度を利用し、日本の運転免許証を取得した外国人は、この10年でなんと2倍以上に急増中。
しかし…。
自民党 小野寺政調会長 「日本の免許を取得する時の住所がホテルで、今でも免許証が交付される」
問題視されているのは観光ビザなどの短期滞在者がホテルなどの住所で免許を取得できること。
そしてもう一つ、知識確認の試験が簡単すぎるという指摘も。
実際に試験を受けた外国人は…。
中国人受験者 「(試験は)10問くらいです。(中国で運転していたので)そんなに難しくないという感じがあります」
モンゴル人受験者 「(勉強は)1週間。はい、1週間。ちょっと簡単そう」
こうした状況を受け、警察庁や政府・与党も制度改正に向けて動き始めています。
警察庁 楠芳伸長官 「交通ルールに関する知識を確認するための問題が10問となっていて、簡単すぎるなどの問題があって見直しが必要ではないか」
坂井国家公安委員長 「日本の交通ルールを十分に理解をしているか、確実に確認するために知識確認、技能確認の方法を厳格化することが必要ではないかと考えております」
今、問題視される外免切替制度。厳格化の動きが強まっていますが、果たして外国人ドライバーの事故防止につながるのでしょうか。