宮城県名取市の震災伝承施設が、開館から5周年を迎えました。地元の小学生が招待され、リニューアルした体験型の展示で防災を学びました。

 リニューアルした名取市閖上の名取市震災復興伝承館には、閖上小中学校の6年生約50人が訪れ、新しく導入された展示を見学しました。

 災害体験VRでは巨大地震と津波、洪水の3種類の災害を疑似体験できます。

 鈴木奏斗アナウンサー「津波が近づいて来ていますね。かなり速いスピードで近づいて来ます。一瞬で私も飲み込まれています。もし本当にこの高さでこの勢いで津波が来たらと思うとぞっとしますね」

 子どもたちは、緊迫感のある映像を見て災害の怖さを感じていました。

 児童「家にいっぱいがれきとか来て泥の水とかいっぱいあって怖かったです。逃げないと駄目なんだなって分かりました」

 防災リュック体験では、用意された30点の道具や食料品の中から避難の際に必要な物を正しく選べるか挑戦します。

 避難所では、火事につながるろうそくやお湯がないと食べられないカップ麺が向かないことなどを学んだ後、リュックを背負い重さを確かめていました。

 児童「教わったこととかやったことをお家の人とか兄弟に伝えて、もっと防災の取り組みというか、家の防災の取り組みを強化していきたいと思います」