国会では参議院の予算委員会が開かれ、備蓄米の放出などコメ政策を巡り論戦が交わされています。
(政治部・森洋介記者報告) 立憲民主党は、コメの価格高騰などについて「これまでの農業政策の失策ではないか」と小泉農水大臣を追及しました。
立憲民主党 石垣参院議員 「そもそも本当に足りているのかというところに疑義を生じております。生産の量の問題、価格の問題も含めてあまりにも現場に任せすぎた、責任を押し付けすぎた」
小泉農水大臣 「ご指摘さまざまあることは受けとめたいと思います。そのうえで今やろうとしていることは、水田政策のあり方を2027年度以降に向けて大きく転換をしていこうと」
小泉大臣は、減反政策のあり方などについて与野党の垣根を超えて議論していきたいと強調しました。
また、石破総理大臣は立憲が求める農家への補助金の直接支払制度について「すべて補償すると消費者が安心して購入できる価格が実現できない」と否定的な考えを示しました。
さらに、コメの安定供給を巡って関係閣僚会議を週内にも立ち上げると明らかにしました。
自民党幹部は「小泉効果で雰囲気がよくなった」と話していますが、党内からは「うまくいかなかった時が大変だ」と不安視する声も出ていて、コメの価格が政権の行く末を左右することになりそうです。