フジテレビ系列の「NST新潟総合テレビ」が実際には作っていないCMの制作費を架空に計上していたとして、関東信越国税局からおよそ11億円の所得隠しを指摘されていたことが分かりました。

 関係者によりますと「NST」は、スポンサーが存在せず放送する予定のないCMの製作費を装ったり、外注費を水増ししたりしていたということです。

 架空経費の計上によって捻出された金銭は複数の広告会社への接待などに充てられていました。

 関東信越国税局は、こうした架空計上や水増しした外注費の計上で所得を少なく見せ掛けていたと判断し「NST」に対し、2024年3月までの6年間でおよそ11億円の所得隠しを指摘しました。

 追徴税額は重加算税を含め、法人税4億円ほどとみられます。

 「NST」は「組織的に所得隠しを意図したものではなく、一部、見解の相違はありましたが、修正申告を行い納税致しました」などとコメントしています。