尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の罷免(ひめん)に伴う韓国大統領選挙は投票が進んでいます。ソウルの投票所から報告です。
(河村聡記者報告) 投票所の一つとなっているソウル中心部の小学校の体育館ではお昼の時間を前に、有権者の姿が少しずつ増えてきています。
3日午前11時時点での投票率は18.3%で、2022年の前回大統領選挙を2.3ポイント上回っています。
期日前投票も歴代2番目の投票率となっていて関心の高い選挙とはなっています。
ただ、投票した人に話を聞いてみると「投票したいと思える候補がいないんです」と本音を漏らす人も少なくありません。
最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補が終始リードを維持し、与党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)候補が追う展開となりましたが、去年12月の非常戒厳への評価が話題の大半を占める状況で、具体的な政策論争は低調な選挙となりました。
両候補もお互いの陣営への非難を繰り返す選挙戦となり、国内の分断がさらに深まっています。
投票は午後8時に締め切られ、深夜にも大勢が判明する見通しです。