宮城県で27人が亡くなった宮城県沖地震から6月12日で47年です。仙台市では、大地震を想定した関係機関との連携訓練が行われました。今回初めてドローンを活用しました。
訓練は宮城県で最大震度6強の直下型地震が発生した想定で行われ、県警や消防、自衛隊など28団体から約170人が参加しました。
「それでは情報共有します。現在のところ消防には多数の119番通報。救助要請が入っております。自衛隊さんにはこちらの倒壊建物の現場をお願いしたいと思います」
倒壊した建物に取り残された負傷者の救出訓練では、要請を受けた宮城県県解体工事業協同組合が重機を使って周辺の障害物を撤去し、自衛隊が要救護者を救出するまで流れを確認しました。
鈴木奏斗アナウンサー「レッカー車を使って道路上に放置された車を移動させています。緊急車両が通行できるようにするための訓練です」
初めてドローンを使った訓練も行われました。地震で孤立した地域にいち早く物資を届ける役割を担います。
仙台市危機対策課飯島裕貴課長「こういった訓練を通して連携を強固にして、これから起こり得る災害に対して、迅速な対応が取れるように態勢を強化していきたいと思っております」
仙台市若林区にあるアイリスオーヤマのビルで行われた訓練には、従業員約200人が参加しました。
「地震が発生しました。安全な場所を探しましょう。丈夫な者のそばでじっとしてください」
地震発生を知らせる館内放送が流れると、従業員は机の下に潜り身の安全を守ります。
アイリスオーヤマでは、社内に帰宅困難者が発生した場合でも対応できるように約3日分の非常食などを備えていて、訓練では賞味期限なども確認しました。
アイリス―ヤマ田中伸生管理本部長「物流倉庫を兼ねていることもあり、いざという時には従業員向けに開放することで帰宅困難者に対応していきたい」