宮城県の石巻市立病院で2023年、石巻市の70代男性が医療ミスで亡くなり、遺族に約1880万円の損害賠償を支払うことで合意したことが分かりました。
病院によりますと2023年7月、左太ももの骨折で入院した石巻市の70代男性が、CT検査で大腸がんの疑いがあることが分かりました。
病院では内視鏡検査の前に男性が腸閉塞を患っていたことを気付かずに、浣腸を3回して下剤を投与するなどしたため、患者は腸管の敗血症で亡くなりました。
病院の医療事故調査委員会が「適切な治療ではなかった」と判断したため、病院は医療ミスと認め遺族に謝罪して損害賠償で1880万円余りを支払うことで合意したということです。
賠償金は病院が加入する保険金で賄われるということです。
病院は「今回の事案を厳粛に受け止め、より一層、医療安全に努めます」としています。