宮城県各地で連日厳しい暑さが続いています。仙台が3日連続の30℃超えとなるなど、10の観測地点で真夏日を観測する暑い1日となりました。

 厳しい暑さが続く仙台は、午前中に雨が降る時間もありましたが、最高気温は3日連続で30℃を超えました。

 このほか築館32.2℃、米山32.1℃など19観測地点中10地点で30℃を超える真夏日となりました。

 午後5時半までに10歳未満から80代までの男女6人が、熱中症の疑いで搬送されています。

 この暑さの中、屋外で働く人たちはどのような対策をしているのでしょうか。

 仙台市役所新庁舎の工事現場です。直射日光を防ぐための日除けや、体に風を送り込む空調服、手首には体温を感知して熱中症の危険度を知らせるアラームを装着しています。 塩あめや氷を数多く用意し、体温を下げるため手の甲の静脈と動脈を冷やす水槽なども設置されています。

 現場にはクーラーを設置したクーリングスポットも3カ所用意され、1時間ごとに休憩時間を設ける徹底ぶりです。

 「こういった部屋を段取りしてもらってすぐ体を冷やす状況を作ってもらっているので、うまく活用しながら作業進めています」

 大林組JV工事事務所星野明弘統括所長「現場で安心安全に働ける環境を提供して、この暑い夏を熱中症対策をしっかりして乗り切っていきたい」

 宮城県大崎市の敷玉小学校では、前年から例年より1週間ほど早い6月上旬にプール開きを行っています。

 大崎市古川の最高気温は31.9℃と3日連続の真夏日となりましたが、子どもたちは冷たいプールで、暑さを吹き飛ばしていました。

 児童「冷たかった、気持ち良かった」「暑いです。でもプールの中は冷たくて気持ちよかったです」

 仙台市青葉区国分町にある老舗ウナギ料理店うな貴です。

 小松精一代表「ウナギを食べずにいられないというお客さんも少しずつ来るようになった」

 重信友里アナウンサー「暑くなると食べたくなるのが精がつくと言われているウナギ。ウナギ屋さんの厨房は大忙しです」

 蒸し暑い1日となった19日も、昼時は多くのお客さんでにぎわっていました。

 「本当においしい。仕事がんばれそう」「おいしくて止まらない。暑い日にもってこい。熱中症対策にもなる」「やわらかくて最高。ほかほかで何も思い残すことはありません」

 土用の丑の日まで約1カ月、店では暑さに負けずおいしいウナギを提供したいと意気込みます。

 小松精一代表「火の前に立つ仕事だから、焼いている側も地獄のような日々を過ごしています。みんなで心して対策を取りながら頑張るしかない」