ロシアの侵攻などで人口減少が深刻化しているウクライナで、国民が複数の国籍を持つことを認めることになりました。

 ウクライナメディアなどによりますと、ウクライナ議会は18日、国民が複数の国籍を持つことができるようにする法案を可決しました。

 ウクライナでは、これまで多重国籍が認められていませんでしたが、新たな制度で国外でウクライナにルーツを持つ人やロシアのパスポートを受け取ったり、ロシア軍に参加したりして国籍を失った人、また、ウクライナ国籍を望む外国人に国籍の取得を容易にするということです。

 ウクライナの人口は現在、約3200万人とみられていて、国連人口基金の推計ではロシアがクリミア半島を併合した2014年以降、国外への流出などによって1000万人以上減少したとされています。

 ウクライナ政府は新たな制度によって深刻化する人口減少に歯止めを掛けたい考えです。