戦後80年にあたり戦没者を慰霊するなどの目的で広島県を訪問している天皇皇后両陛下が、「被爆体験や平和の大切さが伝えられていくことの意義を改めて感じます」などと初日の感想を寄せられました。

 天皇皇后両陛下はまず、25年ぶりに広島県を訪れたことについて「久しぶりに2人そろって広島県を訪れることができ、うれしく思います」とつづられました。

 19日午後に平和公園を訪れ、原爆慰霊碑で供花したことについては「哀悼の意を表するとともに、これまでの広島の人々の苦難を思い、平和への思いを新たにしました」と記されました。

 また、被爆遺構展示館や原爆資料館を視察したことについて、「一つひとつの展示品や写真から伝わってくる原爆被害の悲惨さに深く心が痛みました」「原爆被害の実相を肌で感じることができました」と感想を寄せられました。

 被爆者や伝承者と懇談したことについては、「皆さんが経験された苦難の一端に触れ、そのご苦労を忍ぶとともに皆さんが困難を乗り越え、これまでの辛い体験や平和の尊さを、自ら語り継いでおられることに、深い敬意を抱きました」「戦争を知らない世代の皆さんが、被爆された方々のご苦労を丁寧に語り継ごうとされていることを意義深いことと思いました」「被爆体験や平和の大切さが伝えられていくことの意義を改めて感じます」とつづられました。