イスラエルによるイランへの攻撃開始から1週間。アメリカの軍事介入が焦点となるなか、トランプ大統領は攻撃に踏み切るかどうか「2週間以内に決める」と表明した。
■イラン人女性語る 不安と期待
イスラエルとイランの応酬合戦が続くなか、民間人の被害が後を絶たない。
ティナ・ジャメさん(30)は、30年前にイランから来日した両親のもとに生まれた。イラン人のルーツを持つ彼女は、眠れない日々を過ごしている。
「お母さんはたまたま攻撃がある前に、テヘランからちょっと離れた所にいました」
母・ファリバさんが首都テヘランへ帰省していたまさにその時、イスラエルの攻撃が始まった。母に連絡がついたのは、丸1日経ってからだったという。
「こっちの方がパニックになっていました。陸路でいいからとりあえず早く『イランから出て』と言ったのですが、(母は)パスポートをテヘランの家に置いてきてしまって。そこから戻らないといけない、テヘランにパスポートを取りに。だから『今危ない』と、様子を見ている状態です」
毎日連絡を取り合おうとしているのだが…。
「だめです。(回線の)遮断はよくするんです。デモが起きたり、戦争になる時はいつも(イラン政府が)ネットを遮断する」
母親と連絡が取れるのは、いつになるのだろうか。
「テヘランも都心部、日本でいう(東京)港区。大使館が集まる地域とか、政治関係の人の家などはドローンで撃たれているので。その近くに住んでいる人とかは本当に不安で、テヘランから離れている人も多いです」 「(Q.イスラエルに対する印象は?)私はパレスチナ問題なども調べたりして、ひどいなと思います。だけど、イスラエル人が悪いとは思っていないです。国民と政治は全く別のものだと思っています」
イラン国内の状況について尋ねてみた。
「(Q.国内の人たちの反応として、国の指導者の人が殺害されているが?)正直言うと、ほとんどのイラン国民はすごく喜んでいます。50年弱、国民を傷つけてきた独裁国家。ついに、私たちがこれで楽になるかもしれない」 「(Q.現政治体制になる前は?)女性はミニスカートをはいて、海でも水着を着て、自由に。女性も働いている時代。どの音楽を聴いてもいい、何をしてもいい」
ティナさんは、中東の民族舞踊の教室を開きレッスンを行い生計を立てている。そんな彼女の夢とは…。
「(ベリーダンスは)できないです、イランでは。はい、捕まります。両親の母国であるイランでもそういうダンスを踊れたら、ショーができたらいいなと思っています」
攻撃の応酬が続くイスラエルとイラン。そもそもなぜ、対立は生まれたのか。その46年にわたる確執の歴史を振り返る。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年6月20日放送分より)