仙台医療圏の病院再編をめぐり、宮城県富谷市が行っている総合病院の公募について、富谷市は2事業者から応募があったと発表しました。
今回の公募は、宮城県が進める仙台医療圏の病院再編計画で、仙台市青葉区の東北労災病院が富谷市への移転を断念したことを受けて行われたものです。
富谷市は、6月5日から総合病院の公募を始め、締め切りは20日午後5時まででしたが、2事業者から応募があったということです。事業者名は公表していません。
富谷市は、今後、審査を行った後、8月20日に最終候補者を公表する予定です。
公募の条件は、仙台医療圏にある総合病院で、内科や外科を中心に複数の診療科を設置することや24時間態勢で救急医療に対応することなどで、開院時の病床数は100床以上としていました。
また、富谷市は誘致した病院に約11億円で取得した東北労災病院の移転先の予定地を無償で貸し出すことや整備や運営にかかる費用を支援することなどを発表していました。
若生裕俊市長は「救急・急性期を担う総合病院がない富谷市はじめ、救急搬送時間が長時間化している富谷・黒川地域の住民の生命・健康を守るとともに、地域の医療提供体制向上と医療資源の最適活用を図るため、総合病院の立地実現に向けて鋭意取り組んでまいります」とコメントしています。