酒を飲んだ帰りに自転車を盗んで酒気帯び運転をしたとして、渋谷署の30歳の男性巡査長が書類送検されました。警視庁は巡査長を停職3カ月の懲戒処分にしました。

 渋谷署の男性巡査長(30)は5月、東京・渋谷区で酒を飲んだ後に千葉県船橋市の駐輪場で自転車1台を盗み、酒気帯び運転をしたとして書類送検されました。

 警視庁は20日付でこの巡査長を停職3カ月の懲戒処分にしました。

 警視庁によりますと、巡査長は同僚らと飲食店でビールの中ジョッキ6杯と日本酒1合を飲んだ後、電車で帰宅しようとしましたが、JR西船橋駅まで寝過ごしてしまい、駅の近くの駐輪場から自転車を盗んだということです。

 駅から都内の自宅に向けて7キロほど自転車に乗っていましたが、無灯火だったために職務質問を受け、酒気帯び運転などが発覚しました。

 巡査長は事実を認め、「早く帰って寝たかった。歩いて帰るのも嫌だった」などと話しているということです。

 巡査長は20日付で辞職したということです。

 警視庁は「警察官としてあるまじき行為であり、厳正に処分しました。規律の保持を徹底し、都民・国民の皆様からの信頼確保に取り組んで参ります」としています。