■イラン 報復は?標的は?

 時折、強い風が吹きすさぶアメリカ・ミズーリの空。「B2爆撃機」が帰還しました。

トランプ大統領のSNS 「攻撃は激しく正確だった。我が軍の素晴らしい技術が示された。ありがとう」

 ただ、反発は各地で広がります。

デモ参加者 「アメリカは重大な過ちを犯した。私たちはこの過ちを待ち望んでいました。指導者の言葉通り、彼らは後悔するでしょう」

 デモはアメリカでも…。

デモ参加者 「私たちが戦争に巻き込まれるのは間違っています。アメリカが戦争に加担するのは間違っています」

 アメリカ軍の攻撃に対し、イランもイスラエルへの攻撃をただちに開始します。

 イスラエル最大の商業都市テルアビブは、骨組みがむき出しになった建物が並びます。避難する人でしょうか、大きなスーツケースを持つ人。あえて、これまでと変わらない日々を過ごす人も…。

「避難経路を計画する前にジョギングを済ませようと思います」

 戦禍の町には、トランプ大統領を称える看板が掲げられています。

女性 「トランプ頑張ってください。助けてくれてありがとう」

 今後、イランはどのような反撃に出るのでしょうか。

慶応義塾大学 田中浩一郎教授 「アメリカに直接手を出すとより強い力でたたいてくることが、レジームチェンジ(政権交代)になる危険。そこに向けるのではなくイスラエルへの報復に多くの力」

■「真夜中の鉄槌」現地は?

 「真夜中の鉄槌(てっつい)」、そう称された核施設に行われた作戦。成果はあったのでしょうか。

 イスファハンの衛星写真。攻撃後の写真を見ると、地上にある建物が吹き飛んだ様子が見て取れます。

トランプ大統領 「イランの主要な核濃縮施設は完全かつ完膚なきまでに跡形もなくなった」

 その一方で、ニューヨーク・タイムズはイスラエルの当局者の話としてこう伝えています。

「地下にあるフォルドゥの核施設は深刻な被害を受けたものの、完全には破壊されていない。ウランなどは現場から移動させたようだ」

キャスター 「イランの核施設は完全に破壊されたと100%確信しているか?」

アメリカ バンス副大統領 「機密情報に触れるつもりはないが、我々は多くのことを見て、彼らの核兵器開発を“大幅に遅らせた”と確信している。今回の攻撃の目標はそれだった」

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