毎年、梅雨になると心配なのが大雨による浸水です。

 須田義一カメラマン「仙台市中心部、五橋の交差点です。道路に水があふれ、川のようになっています」

 宮城県各地で大雨となった、5月31日の仙台市青葉区五橋の様子です。

 冠水した道路を車が水しぶきを上げて走り、歩行者も歩くのに苦労していました。動けなくなった車もあり、警察官らが車を押して移動させる様子も見られました。地下鉄の入り口には、水の侵入を防ぐための止水板が設置されていました。

 一度に大量の雨が降ることで、下水道などの排水施設の能力を超えると発生する内水浸水の被害です。

 仙台市が公開している内水浸水の想定を現した内水ハザードマップを見てみると、度々浸水が起きているJR仙台駅前や五橋周辺は赤色になっていて、浸水の想定は45センチ以上です。

 仙台市だけではなく、各自治体が内水ハザードマップを公開していますから、是非一度確認して自宅や職場の周辺などをチェックしてみて下さい。

 仙台市は内水浸水の被害を減らそうと、排水能力の高い雨水管の工事を進めています。

 現在仙台市が建設中の雨水管です。JR仙台駅周辺や五橋などJR仙台駅西口一帯に降った雨、直径2.6メートルの巨大なトンネルに集められ、最後には広瀬川に排水される仕組みです。

 完成すれば、10年に1度」レベルの1時間当たり52ミリの大雨にも対応できるということです。

 仙台市は、年度内の供用開始を予定しています。