停戦合意が成立したと主張するトランプ大統領の突然の投稿で中東情勢が大きく動いています。ワシントンから報告です。

 (箕輪適記者報告)  トランプ大統領としてはイランとの戦闘が拡大し、事態が長期化することだけは避けたいという思いがありました。

 ロイター通信は、ホワイトハウス高官の話として、トランプ氏がイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、停戦をまとめたと報じています。

 トランプ氏はつい先ほど、SNSで「両国が、正義と真実の道から外れなければ、多くのものを得ることができる」と停戦の意義を強調しました。

 ロイター通信の最新の世論調査では、トランプ氏が命じたアメリカ軍によるイランの核施設への攻撃について、「支持しない」と答えた人は45%と「支持する」と答えた36%を上回りました。

 とりわけ、トランプ氏の岩盤支持層は海外の紛争にアメリカが巻き込まれることに批判的で、中東の戦争が泥沼化することはなんとしても避けたかったのが本音です。

 トランプ氏はあす、NATO首脳会議に出席するため、オランダに向かいます。自らを停戦を実現した「平和の使者」として、国内外にアピールしたい考えです。