寒冷前線の通過に伴い関東では局地的に激しい雷雨となっています。26日夜にかけて雷雨が続く見通しで、警戒が必要です。
傘を差していてもぬれてしまうほどの激しさです。通勤・通学時間帯を大雨が襲いました。京都・舞鶴市の道路はあっという間に冠水し、車が通るたびに波打っています。
この時間帯、どれほどの雨量だったのかは正確には分かっていません。というのも、舞鶴の観測所のデータ更新が途絶えてしまったのです。付近で発生した落雷が原因の可能性があります。
同じく日本海側の鳥取でも、傘を差すのを諦めたのでしょうか…。
鳥取では、1時間に36ミリの今年一番の激しい雨を観測しています。
26日の日本列島、午前中は西日本から北日本の広い範囲で雨が強まりました。台風から変わった熱帯低気圧や前線の影響で大気の状態が不安定になったのです。
昼ごろから雨が激しくなってきたのは東海地方です。午前10時40分すぎの岐阜県内。この時まだ小雨でしたが、10分後には雨が強くなり、その10分後には激しい雨で、あたりが白くなってきました。さらに10分後、車のライトがぼんやりとしか見えないほど真っ白に。わずか30分で視界は一変しました。
今年一番の雨は名古屋市や愛知県一宮市でも観測され、午後には東北でも局地的に激しい雨が降りました。
一方の関東、3日ぶりに真夏日となった東京は日中、雨が降らなかったものの最小湿度が60%を超える、ムシムシの1日でした。
この湿度の高さが危険をもたらします。埼玉の病院には26日も熱中症とみられる患者が…。
医師 「お名前教えてもらえますか?」
運ばれてきたのは70代の女性。意識ははっきりしていますが、動けず。体温は38℃を超えていました。
医師 「冷房使っていないんですか?」 患者 「冷房かけると寒いんです」
埼玉慈恵病院 藤永剛副院長 「お部屋の中はかなり蒸し暑かった。高い熱を出して動けなくなっているといったら、やはり熱中症の疑いの一つになる」
梅雨入り後も後を絶たない熱中症患者。特に10日ほど前からは激増しています。
気温はもちろんですが、医師が呼び掛けるのは湿度への警戒です。
藤永剛副院長 「(多湿だと)汗が蒸発しにくい。体の中に熱がこもりやすくなり、体温が上がりやすくなる。気温だけでなく湿度にも気を使って、エアコンで室温と湿度両方をコントロールしてほしい」
26日午後から、関東でも雷雨となっているところがあります。夜遅くにかけて、大雨や落雷に警戒が必要です。