宮城県登米市の熊谷康信市長が、前の市長が進めていた複合施設建設計画の関連予算を全額削除したことをめぐり、市議会で計画を元通りにする修正動議が議員から提出され、採決は27日に持ち越されました。
熊谷市長は、本庁舎が入る複合施設建設計画の白紙撤回を訴えて4月の市長選で前の市長を破り初当選しました。
熊谷市長は市議会で白紙撤回を改めて宣言し、複合施設の関連予算を全額削除する補正予算案を提出しました。
ところが、26日の市議会では議員から批判が相次ぎました。
岩淵正宏議員「議会として判断材料が無ければ、現時点での減額補正は認められるものではないと判断した」
元の計画を推進する議員が、市長が削除した予算を元通りにするよう求める修正動議を提出し、どちらの予算案にするか議長が採決をしようとする時でした。
一部の議員から議論が足りないと動議の動議が出て、採決は持ち越されました。
熊谷康信登米市長「白紙撤回を認めていただけない場合は、何らかの形で私自身も議会に思いを話していきたいし、それでも認められない場合は、市民の生活を第一にどのようにシフトしていけばいいか考えていきたい」
27日は計画を元通りにする修正案が可決される見込みで、熊谷市長の公約達成が難しくなる見通しです。