小学生が海で溺れて死亡した事故。現場の海岸は「離岸流」の危険性が指摘されていたことが分かりました。
■現場海岸に「離岸流の危険」
「子どもが溺れた」という通報の30分ほど前の映像。遠浅の穏やかな波打ち際。溺れた児童かどうかは分かりませんが、数人の人影が見えます。
撮影したサーフショップ経営 古賀政信さん 「(26日)午後3時半ぐらいに、真ん中付近で子どもたちが水遊びを…。その時はもっと潮が引いていて、浅瀬だったんで遊んでいた」
しかし、穏やかに見えて実は…。
撮影したサーフショップ経営 古賀政信さん 「深いところでは、カレント離岸流という流れが出るような状態」
地元の人 「遠浅でいいが、波があると離岸流が発生しやすい。危ない、引っ張られますから」 「離岸流といって速い潮の流れが発生するんで、特に危ないかなと…」
離岸流、それを可視化する実験です。沖から浜辺に打ち寄せてきた波が行き場を失い、まとまって沖に戻る流れが「離岸流」。波打ち際に投入した着色剤が、どんどん沖合に伸びていくのが分かります。
表面上は分かりくい離岸流。亡くなった小学6年生の男の子は、この離岸流に流されたのでしょうか。
離岸流による事故があった沖縄県内の海岸。海上保安本部の監修で記者が離岸流を体験しました。流れに逆らって岸に戻ろうとしても、どんなに泳いでも泳いでも流されていきます。
福岡市の海で亡くなった男の子は海岸から約10メートルの沖合で見つかりました。
海上保安部が事故の状況などを調べています。