イランの国会で衛星通信サービス「スターリンク」など国内で許可されていない通信手段を使用した場合、死刑の対象となる法案が承認されました。
イランメディアは29日、イスラエルなどに協力する諜報活動を「地上の腐敗の一例」とみなす法律に国内で許可されていない通信手段を使用した場合も対象となることが国会で承認されたと報じました。
一例として、アメリカの宇宙企業が手がける衛星通信サービス「スターリンク」を挙げています。
使用した場合は機材の没収だけではなく、死刑の対象になる可能性もあるとしています。
スターリンクを巡っては、イスラエルとの攻撃の応酬が始まって以降、イーロン・マスク氏がイランではサービスの提供が始まっていると改めてSNSで明らかにしていました。
スターリンクは低軌道を周回する小型衛星からインターネットを使えるようにするサービスです。
イランでは度々、政府が情報統制のためにインターネット接続を制限していて、マスク氏には、こうした状況でも情報にアクセスできることを周知する狙いがあったとみられます。