債券市場で国債が売られ、長期金利の代表的な指標である10年ものの国債利回りが、およそ17年ぶりの水準まで上昇しています。

 市場には、参議院選挙の結果次第では財政状況が悪化するという見方があり、国債が売られる動きが広がっています。

 国債は売られると価格が下がり、金利は上昇するという関係です。

 15日午前中には長期金利が一時1.595%まで上昇しました。2008年以来、17年ぶりの水準です。

 こうした動きについて加藤財務大臣は、「市場参加者の間では財政運営のあり方に高い関心が持たれていると承知している」としたうえで、「国債の信認が失われることのないよう、適切な財政運営に引き続き努めたい」と強調しました。