東京・目黒区の路上でカニの目撃が相次いでいます。なぜカニがいるのか、現場に行ってみると。
東急東横線の学芸大学駅前。人通りもかなり多い場所です。
撮影者 「何だろうと思って寄ってみたら、まさかのカニがいて」
近くに海や川はありません。カニは一体どこからやってきたのか。街の人は…。
街の人 「魚屋さんから逃げてきた?」
たしかにスーパーから逃げ出すカニは過去にいました。今回もそういうケースなのか、近くの鮮魚店で話を聞いてみると…。
北浜 和田哲也店長 「一般的な魚屋では取り扱っていない」 「(Q.生きている状態で他の魚に紛れ込む可能性は?)ないでしょう」
魚屋さんでもありませんでした。
街の人 「ペットが逃げた?」
ペットショップに向かうと…。
ペットショップPROP 鈴木里実さん 「多分25センチ。小型で飼いやすいカニではないので、結構でっかくてスペースも取るからそこまで(ペットとして)ポピュラーではない」
ペットショップから逃げたわけでもありませんでした。ただ、この店ではカニを一時保護していたといいます。
ペットショップPROP 鈴木里実さん 「飼いたいですという人が現れたので、お渡しして多分今、元気にしていると思う」
路上のカニはいなくなったわけではありません。引き取られた後にも…。
撮影者 「手のひらぐらい。ウロウロ渡ってそのまま歩いていった」
カニは他にもいたのです。次々と現れた複数のカニ。どこからやってきたのか、専門家は…。
国立科学博物館・動物研究部 小松浩典研究主幹 「最初のカニは『オカガニ』、次のカニは『ミナミオカガ二』です。日本では琉球列島に分布。エラに水をため、陸上で生活できます。東京にいるカニではないことから、飼っているものが逃げ出したのでは」