東南アジアを拠点とした組織的な詐欺グループの摘発が相次ぐなか、警察庁の特殊詐欺や外国人犯罪の捜査部門の幹部がフィリピン国家警察を訪問し、対策などについて協議しました。

 警察庁の大濱健志組織犯罪対策部長は4日、首都マニラにある国家警察を訪問し、組織的な詐欺の現状や対策について協議しました。

警視庁 組織犯罪対策部 大濱健志部長 「国境を超えた特殊詐欺は警察当局の間での連携が極めて重要ですので、様々な角度から協議を行って情報の交換をしまして、しっかりとより一層、緊密な連携を取る」

 大濱部長は「匿名・流動型犯罪グループが国境をまたいで特殊詐欺を行っている」と現状の認識を示したうえで、引き続き現地当局と連携し、身柄の確保を進める考えを示しました。

 フィリピンでは今月に入ってからも「ルフィ」などと名乗る指示役らのもと、特殊詐欺に関与していたとみられる28歳の男が拘束されています。