北朝鮮で生まれた五つ子の名前がニュースになっています。その名前にはなんと、金正恩氏へのメッセージが込められていました。

 北朝鮮で初だという五つ子の赤ちゃん。女の子3人に男の子が2人だそうです。北朝鮮で最上級の医療サービスを受けた五つ子は「愛の保育器」でスクスクと育ち、健康な体で退院したということです。

 専門家は五つ子誕生のニュースに気になることがあると話します。

朝日新聞 外交専門記者 牧野愛博氏 「意図的に設備の整っているところで皆、幸せに出産して育っていますとアピールしているので、政治的なプロパガンダの道具にされているとみた方が良い」

 北朝鮮で今、少子化が問題になっているというのです。金正恩総書記も、おととしの「全国母親大会」で「出生率の低下を防ぐ」と少子化について言及しています。

 そんななか、注目されるのが五つ子の名前です。    韓国メディア 「五つ子の名前はチュンジョン、ソンリョン、タジョン、ハリョン、リジョンで、上の文字をつなぐと『チュンソンタハリ』=忠誠を尽くすとなる。子どもの名前まで最高指導者に向けた忠誠心を表現する道具として活用される北朝鮮の社会像があらわれている」

 こうしたアピールの背景の一つが…。

朝日新聞 外交専門記者 牧野愛博氏 「少子化対策は子どもが3人以上、生まれている家庭には色々、補助金を出すとか色んなことを言っていますが、基本的に全く効果が上がってない」

(C) CABLE NEWS NETWORK 2025